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血中濃度観察が不要のアダラートの徐放化と神経内科

2019年09月14日

カルシウム拮抗薬であるアダラートは冠動脈への選択性の高さから狭心症を伴う高血圧の治療に頻繁に使用されてきました。
しかし、半減期が短いために血中濃度の観察が必要であったことから、日常的な血圧の管理には用いにくく患者の普段の血圧管理のために渡す薬としては当初は使用が行われてきませんでした。
しかし、アダラートL、アダラートCRといった形で、徐放性の薬が開発されたことによって血中濃度の観察が必要なくなり、アダラートは患者の日常的な血圧管理にも適した医薬品として用いることができるようになりました。
現在ではその効果の特徴と多くの患者に対する有効性とから第一選択薬として用いる医師も多くなっています。

一方で、患者が毎日自宅で服用するようになったことによってその副作用が散見されるようになってきました。
もともと一日三回であったのが一日一回まで減ら須子とができるようになったものの、飲む回数を間違えてしまう患者もいたからです。
比較的多い訴えが頭痛であり、それによって神経内科に足を向ける患者もいました。
神経内科では経過観察が続けられるだけのことが多かったものの、それまではアダラートによって頭痛を経験していない人が頭痛を感じるようになったことからその因果関係が神経内科ではすぐにわからないということもよくありました。
剤形が変わったということは患者にとって認識することができても、ほとんど同じ医薬品の名前であることからはっきりとした区別がなされていないということはよくあることです。
アダラートの場合には剤形の違いによって服用回数が異なってしまうことからその取り違えや誤解が生じることにより副作用が生じるということが起こったのです。