高血圧症のメカニズム

2019年05月29日
電子血圧測定器

健康な人の場合、運動している時や緊張した時などには血圧が上がりますが、しばらくすると正常の範囲内に戻ります。
身体には血圧を調整するための様々な仕組みがありますが、そのバランスが崩れると血圧を調整することができず、慢性的に高い状態になってしまうことがあります。
これが高血圧症です。

高血圧症になる原因としては、心臓から送り出される血液の量や体内を循環する総血液量、末梢動脈中における血液の流れにくさなどがあります。
また血液がドロドロしているとそれだけ循環しにくく血圧も高くなってしまいます。

塩分をとり過ぎると血圧が高くなります。
体内のナトリウムの量が増えると腎臓から過剰な部分は排出されますが、腎臓の機能をこえていると調整ができず、水分で血液を薄めることで調整をしようとします。
血管を流れる血液の量が増えれば血圧も高くなります。

また血圧が高いと、それだけ血管も損傷しやすくなります。
こうして起きるのが動脈硬化です。
血管が弾力を失うとやはり血液を循環させるには血圧を高くする必要があります。
こうなるとますます動脈硬化は進行し、それが高血圧症の原因となる悪循環が生まれます。

またホルモンのなかには血圧を上げたり、逆に下げるものがあります。
これらのバランスが崩れるとこれも高血圧症の原因となります。

高血圧症の治療薬にアダラートというカルシウム拮抗薬があります。
カルシウムと血圧には密接な関係があります。
カルシウムは骨の成分であるだけでなく脳の記憶や運動機能の調節など生理作用に欠かせない働きをしています。
そして血管の状態にも影響を与えています。

血管にはカルシウムの受容体があり、ここにカルシウムが結合することで血管が収縮して血圧が上がります。
アダラートは受容体へのカルシウムの結合を阻害することで血管を拡張させて血圧を下げます。
アダラートは全身の血管に作用するため効果が高いです。